図書館サービス概論 合格レポート

近畿大学通信教育部の図書館司書コースのレポートです。参考程度にご覧下さい。ちなみに2回目で合格しました。

尚、完全にコピペして出したらボツになった等の苦情は受け付けませんのでご了承下さい。

・図書館サービス概論(2015年4月~2017年3月) 合格レポート

設題

身近な公共図書館都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ。その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。

解答

      1行 1.宇都宮市立図書館の特徴
      2行  私は最寄りの宇都宮市立中央図書館および南図書館を観察した。中央館と南館のちがいは、建設された時期と
      3行 運営方法にある。同じ宇都宮市立図書館に属しても、中央館は1980年代に建てられた地方自治体直営の図書
      4行 館である。これに対して南館は2011年に建設され、指定管理者制度を導入した民間委託の図書館である。中
      5行 央の建物はやや古いのに対し、南は清潔でバリアフリーが充実しており、高齢者や障がい者および乳幼児にとっ
      6行 て利用しやすいように見える。利用者への対応に関しては、どちらの館も職員の対応が丁寧で大きな差はない。
      7行  資料の貸出に関しては、図書が15点まで、視聴覚資料が5点まで借りられる。貸出期間は2週間までである
      8行 が、1つの資料につき1回だけ貸出期間を延長してもう2週間借りることができる。また、中央図書館と提携し
      9行 ている宇都宮市内の館および図書室の資料をHPで予約し、中央図書館で受け取って借りることもできる。
    10行 2.市全体のサービスと市民1人当たりの貸出数などについて
    11行  宇都宮市立中央図書館の平成26年度の貸出数は、年間図書917,055点、視聴覚資料130,060点
    12行 である。これに対し南館は、図書1,095,609点、視聴覚資料103,336点である。図書の貸出数は
    13行 南が中央よりも多く、視聴覚資料の貸出数は中央が南よりも多い。ちなみに、宇都宮市立図書館は中央館と南館
    14行 の他に、3つの館と18の図書室から成る。ホームページから他の館または図書室の資料を予約し、中央館で受
    15行 け取ることができる。
    16行  宇都宮市立図書館の年間貸出数は合計4,314,443点である。利用者の登録率は32.5%で、利用者
    17行 数は168,050人である。宇都宮市の人口は517,539人であり、人口1人当たりの年間貸出数は貸出
    18行 数を人口で割ると、8.3点となる。人口1人当たりの蔵書数は蔵書数1,669,276点を人口で割ると、
    19行 3.2点である。また、1人当たり1回の貸出数は5.1点である。宇都宮市立図書館の利用者は、一回につき
    20行 平均5点借りている計算となる。
    21行  近隣の鹿沼市立図書館では、貸出数476,739点、利用者数52,227人である。鹿沼市の人口は99
    22行 ,009人である。貸出率は1人当たり4.82冊、登録率は52.75%、1人当たりの蔵書数は4.51冊
    23行 である。
    24行  宇都宮と鹿沼を比較すると、人口は宇都宮のほうが多いものの、登録率と人口1人当たりの蔵書数は鹿沼が宇
    25行 都宮を上回る。これらのデータから、人口が多い都市であっても、少ない都市の図書館より登録率や貸出数など
    26行 のすべての数字が高いわけではないことが分かる。
    27行 3.基本的なサービスと対象別サービスについて
    28行  基本的なサービスとは、利用者を特に限定しない一般利用者向けのサービスである。その他、未就学児のため
    29行 の児童サービス、障がい者サービス、高齢者サービス、外国人向けの多文化サービスを提供している。これらの
    30行 サービスは対象が限定されているため、対象別サービスともいう。
    31行  基本的なサービスに関しては、宇都宮市立図書館では視聴覚サービスや課題解決支援サービスなどを提供して
    32行 いる。視聴覚サービスは、図書館のCDやDVD、VHSを専用の機器で閲覧できる。このサービスを受けるに
    33行 は図書館員に申し出て予約を取る必要がある。課題解決支援サービスは、南の子育て支援がそれに当てはまる。
    34行 利用者には子連れの保護者が多く、出産や妊娠、育児などの悩みを抱えた母親などをサポートしている。
    35行  対象別サービスに関しては、中央では特に児童サービスおよびYAサービスに力を入れている。2階の児童室
    36行 では児童書および絵本と紙芝居、そしてYA向けの図書が充実している。おはなし会などのイベントも頻繁に開
    37行 催され、以前はYA層に人気のある作家を招いてサイン会が行われたこともあった。このことから、児童やYA
    38行 の利用者を呼ぶ努力をしていることがうかがえる。
    39行 4.宇都宮市立図書館に求めること
    40行  私が宇都宮市立図書館に求めることが、1つある。それは、中央館の児童室の開放延長である。中央図書館の
    41行 閉館は午後7時であるが、児童室は午後6時閉鎖である。なぜ、1時間早く閉めるのか。閉館まで使えればいい
    42行 のにと思う。
    43行  私にとって宇都宮市立図書館は、蔵書が豊富でリラックスできる憩いの場である。どんどん新しい取り組みを
    44行 実現させてほしいと思っている。しかし最近では図書館の多様化により、佐賀県武雄市TSUTAYA図書館
    45行 など、斬新な図書館が開館している。新たな取り組みを実現させた館ができる今日の日本において、宇都宮市
    46行 図書館も利用者が使いやすくなるような新しい取り組みを実現させてほしいと、1人の利用者としてそう思って
    47行 いる。

添付

 

参考
文献

『図書館概要』(2015) 宇都宮市立中央図書館/編、宇都宮市教育委員会
『日本の図書館』(2015) 日本図書館協会図書館事業調査委員会日本図書館協会
『図書館概要 鹿沼市』(2015) 鹿沼市立図書館/編、鹿沼市教育委員会

 

講評

一人当たりのデータは平均とも比べて下さい。

ご希望が実現するよう、働きかけてみてください。

総評: 合格